ロータリーの目的

言行はこれに照らしてから

1)真実かどうか
2)みんなに公平
3)好意友情を深めるか
4)みんなのためになるかどうか

Of the things we think,say or do

1)Is it the TRUTH
2)Is it FAIR to all concerned?
3)Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS
4)Will it be BENEFICIAL to all concerned?

ロータリーの目的

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。

第1 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。

第2 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。

第3 ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。

第4 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。

国際ロータリー第2520地区 第5分区の主な年間行事

RI会長テーマ

RI会長
ステファニー A. アーチック

ロータリーファミリーの皆さま、こんにちは。魅力あふれるチーム(the Irresistibles)である2024-25年度地区ガバナーの皆さまに向けてお話しでき光栄です。私が皆さまを「マイファミリー」(私の家族)と呼ぶとき、単に親切心からそうしているわけではありません。本当に、皆さまを家族同様に思っています。

今日は、ロータリーファミリーのとても大切なメンバーたちに特別なスポットライトを当てることから始めたいと思います。数週間後に私は、素晴らしいヘルスワーカーの女性たちとお会いするためにパキスタンを訪れます。

ポリオをあらゆる場所から根絶することは、パキスタン全土でこの難しい仕事を一つずつこなすことを意味します。それは、困難で、時には危険な仕事です。女性たちは、文字通り、山を登って人里離れた場所で子どもたちに予防接種をしますが、それは困難さの半分にも及びません。彼女たちは、誤情報や先入観と絶えず闘わなければなりません。

パキスタンで、そして世界でポリオが根絶されたら、その大部分はこれらの女性たちのおかげです。
皆さまの多くはこれらのワーカーと決して会うことはないでしょう。でも、皆さまが彼女たちをサポートし、その貢献を大切にしていることを、パキスタンに行ったら彼女たちに知ってもらいたいと思います。現地で彼女たちとシェアできるよう、ぜひ総立ちの拍手を送ってください…。カメラの準備をしますので、ちょっとお待ちください。

大きな拍手に加えて、これらのヘルスワーカーとポリオ根絶活動を支援する最善の方法は、認識向上と資金調達です。クラブまたは地区のポリオプラス・ソサエティへの参加や設立は、今からでも遅くありません。私たちの寄付に対しては、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が引き続き2倍額を上乗せしますが、年次募金目標である5,000万ドルを私たちが達成することが条件となります。

認識向上を促すには、地元の議員や政府のリーダーに連絡し、ポリオが現在も脅威であることを伝えて、ポリオ根絶への支援を呼びかけてください。ポリオは今も私たちの最優先事項であり、最大限のコミットメントが必要とされます。成すべき重要な仕事はまだ多くあります。ありがたいことに、活動をしやすくし、クラブでの体験を魅力的なものとするために、ロータリーの行動計画があります。

そこからロータリーのマジック(魔法)が始まります。分断された世界を癒すには、そのマジックが必要です。世界の武力紛争と避難民の数は、驚くほどのスピードで増加しています。ポジティブなインパクトをもたらしたければ、私たちがベストを尽くす必要があります。

これは、組織としての私たち自身について、いくつかの変更を加える必要性があるかもしれないことを意味します。変化に対して不安を感じるかもしれませんが、私たちが共に変化すればそれも和らぎます。

そのことを念頭に、クラブがよりよくなるために変化し、ロータリーの強さを維持できるよう、皆さま全員に行動計画の推進者となっていただくようお願いいたします。行動計画には継続の余地が十分にあります。この計画は、ロータリーの最善のアイデアを捨てるのではなく、それを土台として築いていくものです。

行動計画は、地区内のクラブでの体験をよりよくするのに役立つ手段であると考えてください。皆さまには影響力があることを忘れないでください。クラブを設立するのは地区ガバナーです。皆さまは、クラブのリーダーが創造的に考え、既存会員と将来の会員のために魅力的な体験を生み出せるよう後押しできます。これは、皆さんの地区でのやり方を変えることを意味するかもしれません。地区が過去50年間に同じ方法で物事を行ってきたのであれば、おそらくそれを見直す時が来ているでしょう。行動計画は、クラブの強みと弱み、改善点を特定する上で役立つものです。

地区内のクラブが活発に活動していない場合、または会員が減っている場合、地域社会にもっと合った新クラブを結成する時が来ているのかもしれません。クラブ会員が何を望んでいるのかを尋ね、地域社会のニーズとの橋渡しをしましょう。クラブや地区が長年変わっていないからといって、誰も変化を望んでいないわけではありません。地区ガバナーである皆さまには、向上する力をクラブ会員に与える素晴らしい機会があります。

地区内のクラブ会員と連絡を取り、クラブでの体験はどうか、クラブをよりよくするために何ができるかを尋ねてみてください。また、まだ入会していないけれどロータリー会員になるべき地元のリーダーと話すことを検討してください。その人たちはロータリーのことを知らないのかもしれません。あるいは、地元クラブの現在の構造がその人たちに適していない可能性もあります。

心からクラブへの帰属意識を持てずにいる会員がいることにも気づくかもしれません。だからこそ、多様性、公平さ、インクルージョン、そして帰属意識へのコミットメントを広げることが重要です。

奉仕の心と実行力のある人は誰でも、ロータリーに属しています。行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎えていただけることを願っています。たとえ、地元クラブの典型的な会員とは異なるタイプの人であっても。DEIを受け入れれば、共通の目的のために結束しやすくなります。ともに献身し、力を注ぐことで、ロータリーは最も効果的で時代に即した存在になることができます。

しかし、活動はそこで終わるわけではありません。私たちがクラブについて人びとに伝えなければ、クラブが魅力的であると誰も知ることはありません。事実、この困難の時代に前向きなイメージを広げ、積極的平和を広げるには、ストーリーテラー(語り部)が必要とされます。

平和構築は私の最優先事項の一つであり、この国際協議会は地区ガバナーとなるための準備以上のものです。ロータリーの平和構築プログラムとイニシアチブを支援するための行動喚起のときなのです。

そのようなプログラムの一つに、ロータリー平和フェローシップがあります。これは、平和と開発の専門家が紛争の終結と防止に取り組むのを支援するために、20年以上前に始まったロータリー財団のプログラムです。

私たちは、世界各地の名門大学にあるロータリー平和センターで学ぶためのフェローシップを提供します。これまでに1,800人以上の平和フェローがロータリー平和センターを卒業し、よりよい世界を築くために現在140カ国以上で活躍しています。

また、オットー&フラン・ウォルター財団(Otto and Fran Walter Foundation)からの1,550万ドルのご寄付のおかげで、トルコのイスタンブールにあるバーチェシェヒル大学に設置される平和センターで、もっと多くの地域の平和構築者を引き続き支援できます。

第一期生たちは2025年初旬にイスタンブールに到着します。これを記念し、ロータリー会員、ロータリー平和フェロー、積極的平和アクティベーターなどの人たちが、2025年2月に予定されているロータリー会長平和会議に集います。

この会議のテーマは、「分断された世界を癒す」です(もうすぐ発表する年次テーマではありません)。この会議は、ロータリーの平和活動に焦点を当て、ともに学ぶ機会となります。

平和会議についての詳細は、シンガポールで開催される国際大会で伝えられます。現地で皆さまにお会いするのが待ちきれません。

それまでの間、皆さまと地区の会員は、平和の推進のために多くのことを行うことができます。地域社会で平和への希望を広めたいという会員は、地元の公園や遊び場、人びとが集う場所にピースポールを設置できます。私が最も好きな平和構築の手段の一つに、「四つのテスト」があります。すべてのロータリー会員が、単に四つのテストを暗唱するのではなく、それを真に実践していれば、世界はよりよくなるでしょう。ロータリー会員が平和構築活動を支援する方法はたくさんありますが、今日、覚えておいていただきたいことが一つあります。それは、平和を世界に広げるには、まず自分自身の中に平和を見出さなければならないということです。

思いやりある行動を取ることで、不安や落ち込んだ心を和らげ、既知のどのアプローチよりも社会的なつながりを効果的に促すことができます。私たちは、他者を助けることに喜びを見出しますが、バランスを取るという難題にも直面しています。自分たちを変えつつも、自分たちの真の姿に忠実であり続けなければなりません。

私のテーマの色としてオレンジとスカイブルーを選んだのは、このためです。オレンジは、秋の主な色として、季節の移り変わり、つまり、一つの段階の終わりと別の段階の始まりを表しています。実際、オレンジ色は変化を表す主な色です。

一方、青は、知識と知性、つまり信頼性と忠誠を連想させます。青は、オープンなコミュニケーションへの意欲を与えます。これらの色の組み合わせは、自分自身を変え、世界を変えながら共に前進したいという熱い思いを表しています。

ということで、前置きが長すぎました。2024-25年度のテーマを聞く準備はできていますか?

では、テーマをお教えしますが、その前にある逸話を簡単にご紹介します。

数年前、私はドミニカ共和国で浄水器の設置を手伝っていました。浄水器の片方から汚い水が入り、反対側から透明な水が出てくるのを、二人の少年が見ていました。その水の流れを最初に止めた時のことを、私は決して忘れません。少年の一人が私の袖をつかんで、「もう一度魔法を見せて」と言ったのです。

もちろん、その浄水器が魔法なのではありません。浄水器を輸送し、設置し、受益者の方々と協力してメンテナンスを行うために、私たちは懸命に活動しました。安全な水を簡単に入手できれば自分たちの人生が変わるということを、少年たちは知っていました。私が少しでもその力になれたと知ったことで、私の人生も変わったのです。

このため、私たちの年度のテーマは、「ロータリーのマジック」です。

誤解しないでください。私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけで会員を増やしたり、ポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません。

それは皆さん次第です。プロジェクトを終えるたび、寄付するたび、新会員を迎えるたびに、皆さんはマジック(魔法)を生み出すのです。

皆さまの地域のクラブを突き動かすものが何であれ、「ロータリーのマジック」がそれを促進します。ロータリーファミリーに新会員を加えることで、「ロータリーのマジック」を広げることができます。女性と女児の力を解き放つことで、「ロータリーのマジック」を解き放つことができます。世界に変化をもたらすための資金を募ることで、「ロータリーのマジック」を前進させることができます。

ロータリー会長、そして地区ガバナーとしての私たちの1年が終わるとき、このマジックが続いていくようにする準備ができている人が大勢いるかどうかは、私たち次第です。

私はロータリーファミリーを愛しています。この会場でその愛を感じることができます。だからこそ、皆さまには地区のすべてのクラブを魅力的にする力があると知っています。

この国際協議会は永遠に続くわけではありませんから、どんなに小さな瞬間も最大限に活用してください。束の間のつながりが生涯の友情につながるかもしれません。学んだシンプルなことが、皆さまのロータリー人生を変えるかもしれません。そのような機会を見逃さないでください。

家に帰ったら、「ロータリーのマジック」を使って世界を変えていきましょう。

2024年-2025年度国際ロータリー 会長
ステファニー A. アーチック

RI第2520地区ガバナー

RI第2520地区
2024-25年度ガバナー
佐藤 剛

第2520地区同胞ロータリアンの皆様、2024-2025年度地区ガバナーを拝命しました水沢ロータリークラブの佐藤剛です。一年間どうぞよろしくお願い申し上げます。

我が地区の会員数はコロナ前の2020年7月時点で2,186名でしたが、2023年7月時点では2,041名となりました。コロナ禍が会員減少に拍車を掛けたのは明白です。この四半世紀で全国的にも会員減少は歯止めがかからず、ピークの1996年11月には13万人強存在した日本のロータリアンも2024年4月には82,000人台まで減少しました。

ポストコロナの時代を築いていくにあたり、ゴードン・R・マッキナリー2023-24年度RI会長は「世界に希望を生み出そう」なるテーマを掲げました。2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻があり、ロシア以外の国々が望むのとは正反対の方向に現状は向かっています。

また、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃に端を発した紛争は、今ではイスラエルが殆ど一方的に攻める戦争状態となり、5月7日現在で35,000人近いパレスチナの人々が亡くなっています。その半分以上は女性と子供との報道に心が痛みます。この原稿が掲載される頃には状況が改善されていればよいのですが。

さらに、「今年こそ素晴らしい一年になりますように」と祈るように迎えた2024年1月1日には能登を大地震・津波が襲いました。まだ不自由な暮らしを強いられている被災地の方々を思うと東日本大震災当時を思い出し、本当に胸が痛くなり、一日も早い復旧、復興を祈り支援の輪を当地区でも継続しなければと思う日々です。

このように失われる希望を補っていく使命をロータリアンは持ち続けなければ、と昨年のRIテーマは予見し鼓舞していたのだと思います。希望を新たに創り出し続けていく先頭にロータリアンは常に立ち続けようという強いメッセージが込められていたのだと今さらながら思います。

2022年神戸で開催されたロータリー研究会で講演された戦場カメラマンの「いかなる悲惨な場所でも人々が決して希望を失わない姿を私は見て、カメラに収めてきました。」という言葉を聞き、胸が震えました。そうなのです。如何なる困難に遭遇しても人々は決して諦めず、将来、あるいは次世代に希望を繋ごうとする努力を惜しまないのです。

ステファニー・アーチックRI会長はフロリダ州オーランドで開催された国際協議会ステージ上で「The Magic of Rotary」なるテーマを発表しました。荘厳さよりは楽しさが演出された印象を抱きました。そのMagicを飾る言葉として「Irresistible」が多用されました。「抗(あらが)えない魅力」なる訳がロータリーの友に掲載されましたが、その場の雰囲気は「はまっちゃうよ。」的な雰囲気で、今、若者が使う言葉とすれば肯定的意味での「やばい」が相応しい訳と私は現場で感じてきました。

ロータリアン一人ひとりが持つ魔法の杖が、あなたのクラブ会員の意識を変え、それがクラブ全体を変え、携わる地域、地方を変え、国を変え、世界を変えていくというメッセージを受けて、そして、それを世界のロータリアンと分科会で意見を交わし合って体感してくることが出来た、ロータリーライフを変えて下さった、決して忘れる事が出来ない国際協議会でした。

変える、つまり変化の理由も世界の同期ガバナーと語り会いましたが、答えは「進化の為」に落ち着きました。現状でも素敵だけど、進化を念頭に変えられることがあれば、勇気をもって変えていくと、よりよい未来に繋がっていくと思います。「四つのテスト」を念頭に未来に繋がる為の指針があるとすれば、それが行動規範です。

ロータリアンの行動規範は2019年1月119号としてRI理事会にて決定されました。以下をあらためて御一読下さい。

ロータリアンとして、私は以下のように行動する。 個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準を持って行動する。 取引のすべてにおいて公正に努め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。 自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを抱える人びとを助け、地域社会や世界中の人びととの生活の質を高める。 ロータリーやほかのロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。 ロータリーの会合、行事、および活動においてハラスメントのない環境を維持することを支援し、ハラスメントの疑いがあれば報告し、ハラスメントを報告した人への報復が起こらないよう確認する。
なかなか味わい深い言葉が列記されており、つい姿勢を正したくなります。魔法の杖をやみくもに振り、人を傷つけるようなことがあっては決してならないのです。杖を振る時、上記の行動規範を思い出すと、共に唱える呪文が「四つのテスト」ではないでしょうか。

杖を振る前に意識していて欲しい事がDEIです。多様性の観点はあるか? 全体主義に陥っていないか? 他者への寛容の心を忘れてはいないだろうか? 等です。

そして私が皆さんにお願いしたいこと、それは「固定観念」「既成概念」への挑戦です。新たに事を起こすときの阻害要因が主に上の二つだと思います。「こうあらねばならない」「こうあるべき」「こうでなければ」「これが教わってきた~だ」「これ以外に考えられない」「呼応しておけば叱られない」。様々な事で一歩踏み出す勇気が損なわれてしまい、旧態依然こそ正義でありスタンダード『標準』であり、逸脱してはいけないと頭の何処かにR(バックギア)のギアがあり、ついR(後ろ向き)のギアに入れてしまってはいませんか?

そうなっては魔法の杖は消えてしまうかもしれません。またワクワクするような「はまっちゃいそうな事」も消滅するのです。杖を振る事に制限を設けるのも疑問です。どうぞ今まで思いもつかなかった事をイメージして杖を振ってみましょう。恐れる事はありません。勇気を出して踏み出して、杖を振り出してみましょう。少しの変化が大きなうねりとなって世の中を変えていく事を信じて。バタフライエフェクトの最初の羽ばたきを躊躇してはいけません。きっと貴方なら出来ます。そして貴方とは、地区内2,000人強の全てのロータリアンの皆さんです。

ロータリアンとして、すべきことはたくさんあります。その沢山にどんな事があるかは是非My Rotaryを御覧下さい。そしてラーニングセンターも御利用下さい。ここに書き切れない程の情報量を目の当たりにした貴方の手には自然に魔法の杖が備わっていることでしょう。

最後にお願いをふたつ。ひとつは、是非メークアップをしてみて下さい。新しいロータリーの姿が見えてくることでしょう。もうひとつは、ロータリー財団寄付のお願いです。東日本大震災から13年。あの時世話になった御恩を世界中の困難を抱えた方々に返す為に必要なのです。

ある方に教わった言葉です。「寄付はお金のある人がするのではなく気持ちのある人がするのです。」

地区内の同胞ロータリアンの皆々様、どうぞ一年間よろしくお願い申し上げます。

国際ロータリー第2520地区
2024年-2025年度ガバナー 佐藤 剛